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プロファイル研削の対応部品と加工事例|材質と精度の目安

プーリーのV溝、切断機の刃付け、直径0.25mmの測定子の先端——用途も業界も異なるこれらの部品には、共通点があります。いずれも、砥石を目的の形に成形して輪郭を削り出す「プロファイル研削」の得意分野だという点です。

本記事では、プロファイル研削でよくご依頼いただく部品、対応材質と砥石の使い分け、精度の目安を、群馬県太田市のアミイダの実例をもとに整理します。加工の仕組みから知りたい方はプロファイル研削とは|倣い・投影・成形研削の仕組みと精度をあわせてご覧ください。

■ お急ぎの方へ
「この部品はプロファイル研削で加工できるのか」を知りたい方は、図面と材質・要求精度をお送りください。お問い合わせフォームから対応可否をご回答します。

プロファイル研削でよく加工する部品

プロファイル研削は、砥石成形と投影・座標管理を組み合わせて、R・溝・テーパなどの輪郭形状を削り出す加工法です。「複雑な輪郭の最終仕上げ」を担うため、対応する部品は業界をまたいで幅広くなります。

アミイダで実際にご依頼の多い部品は次の通りです。

部品の例 加工内容の例
プーリー V溝・多条溝の輪郭研削
ベアリング関連部品 溝・輪郭の追加工
ハウジング 内外の形状仕上げ
カッター・円盤状の刃・切断機の刃 刃付け(切れ刃の研削)
マンドレル テーパ・段付き形状の研削
バルブ部品 テーパ・シート面の仕上げ
測定子(フィーラ・スタイラス) 先端R・球面の微細形状研削
パンチ・金型部品 形状溝・R・テーパの輪郭研削

共通するのは、単純な平面・円筒ではない「輪郭」を、μm単位の公差で要求される部品だという点です。過去の具体的な加工内容は加工事例の一覧でも紹介しています。

たとえばプーリーでは、成形した砥石で複数条のV溝を仕上げることで、溝ごとの角度・ピッチのばらつきを抑えます。カッターや切断機の刃付けでは、刃先角度と逃げ面を輪郭として管理し、切れ味と刃持ちを両立させます。測定子は先端Rの形状そのものが測定精度に直結するため、投影機と形状測定器を併用したμm単位の作り込みが求められます。

プロファイル研削で加工する部品の例(V溝プーリー・テーパマンドレル・測定子)のイラスト
プロファイル研削の対応部品の例。V溝プーリー、テーパ形状のマンドレル、先端Rを管理する測定子。

対応材質と砥石の使い分け

材質は、SCM(クロムモリブデン鋼)、SK(炭素工具鋼)、SKD(合金工具鋼)、SKH(高速度工具鋼)、S45C(機械構造用炭素鋼)といった鋼材が中心です。加えて、超硬合金や、ハステロイ・インコネルなどの耐熱・耐食合金にも対応しています。

現場で砥石を使い分ける基準は、第一に材質です。形状によって砥石を変えることは少なく、「素材ごとに最適な砥石を選び、さらに粗加工と仕上げで使い分ける」のが基本になります。

材質の例 砥石の目安
SCM・SK・S45Cなどの一般鋼材 一般砥石(砥粒の種類を素材に合わせて選定)
SKD・SKHなどの焼入れ工具鋼 一般砥石またはCBN砥石
超硬合金 ダイヤモンド砥石
ハステロイ・インコネルなどの難削材 素材に合わせて砥粒・砥石を選定

粗加工と仕上げで砥石を替えるのは、研削能率と面粗さ・焼けのバランスを取るためです。粗加工では削る速さを優先し、仕上げでは面粗さと寸法の安定を優先します。無理に1本の砥石で通すと、研削焼け(研削熱による加工面の変質)のリスクが上がります。焼けのメカニズムは研削焼けの原因と防止策|焼け・クラックを起こさない加工条件で解説しています。

超硬素材の輪郭加工については、超硬のプロファイル研削|スタイラス・電極など微細形状の加工で詳しく解説しています。

加工精度の目安

プロファイル研削で管理できる精度の目安は次の通りです。

項目 目安
寸法精度 10μm(0.01mm)レンジでの安定保証
溝幅の公差 ±5μm程度まで管理可能
テーパ・R形状の公差 形状に応じて比率(%)で管理
面粗さ 標準Ra0.2、最高Ra0.05
最小加工径 Φ0.25mm(円筒装置での加工部)

注意したいのは、公差の考え方が形状によって変わる点です。溝幅のような幅寸法は±5μm程度まで管理できますが、テーパやR形状は単純な±寸法ではなく、勾配や形状の比率で公差を管理するのが基本です。図面の公差指示に迷う場合は、要求機能をお聞きした上で管理方法からご提案します。

仕上げた輪郭は形状測定器で実測して保証し、加工内容によっては研削盤上の投影機(20倍・50倍)でも工程内測定を行います。精度を安定させる考え方は内面研削の精度管理|公差±1μmを安定して出すための条件も参考になります。

加工事例

プーリーのV溝をプロファイル研削で仕上げている加工中の様子
プーリーのV溝研削。成形した砥石で複数条の溝を輪郭ごと仕上げる(アミイダの加工現場)。

代表的な加工事例を3つ紹介します。いずれも図面公差に対して、砥石成形と測定の組み合わせで形状を保証した事例です。

業界 部品 材質 精度 数量
油圧機器 ピン SCM415 SΦ±0.01mm・球面0.01mm 100本
工作機械 クイルライナー SKH51 R形状0.01mm・真直度0.01mm 2個1セット
金型・測定機器 フィーラ(測定子) SKD11 先端形状0.35mm・振れ0.02mm 100本

ピンは、先端の球面(SΦ)を±0.01mmで管理しながら100本を安定して仕上げた量産事例です。クイルライナーはR形状と真直度をそれぞれ0.01mmで両立させた高精度事例、フィーラは先端形状0.35mmと振れ0.02mmを100本単位で揃えた微細形状の事例です。

難易度の高い案件では、「要求精度はプロファイル研削レベル、しかし製品サイズは円筒研削機クラス」という部品を、固定方法の再検討と治具の工夫で対応したこともあります。SR100(半径100mmの球面)のような大きなR形状は、砥石成形ではなくNCの座標管理で輪郭を作り込みます。

量産面では、月産1,500本(150本×10ロット)の実績があります。繰り返し精度が必要な中ロット品はNC制御、砥石成形だけで形状が出せるものは手動制御と使い分けることで、単品・試作から量産まで段取りを最適化しています。

また、砥石成形と段取りの発想で生産性が大きく変わるのも、プロファイル研削の特徴です。実際に「他社では徹夜の作業で2〜3ロットが限界だった加工が、40ロット前後まで品質を保ったまま流れるようになった」と評価をいただいた事例もあります。砥石側に形状を持たせる考え方は成形研削で輪郭をつくる|R形状・V溝・テーパの砥石成形で解説しています。

対応サイズと設備

対応できるワークサイズの目安は、昇降加工で250×100×130mm(2パス加工で最大171mmの実績あり)、円筒装置でΦ1.5〜100mm(加工部は最小Φ0.25mm)です。円筒装置は加工箇所により制限があり、重量物には対応できないため、サイズぎりぎりの部品は事前に図面でご相談ください。

設備 仕様
自動光学的精密倣い研削盤 ×2台 250×100×130mm/投影倍率20倍・50倍
CNCプロファイル研削盤 GLS-135AS(テクノワシノ) ストローク135mm/円筒装置 芯間200mm

設備と対応範囲の詳細はプロファイル研削のサービスページにまとめています。

こんなご相談が増えています

最近は、「要求品質が上がって今の外注先では厳しい」「短納期で仕上げまで対応してほしい」といったご相談に加えて、BCP(事業継続計画)の観点から調達先を分散したいというメーカー様からのお問い合わせが増えています。地元・群馬県内に限らず、県外からのご相談にも図面ベースで対応可否をご回答しています。

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プロファイル研削の部品加工なら、群馬県太田市のアミイダにご相談ください。材質・形状・要求精度をもとに、砥石成形とNC・手動の使い分けで最適な加工方法をご提案します。お問い合わせはこちら

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