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平面研削加工とは|精度を決める砥石とチャックの基礎

平面研削加工は、機械部品の基準面や金型部品を「平らに・精密に」仕上げるための研削加工で、切削や熱処理のあとの最終工程として使われます。マシニング加工では出しにくい平面度・平行度といった幾何公差を、砥石とチャックの作り込みによって実現するのが平面研削です。本記事では、平面研削加工の原理と方式、精度を決める砥石の選び方とチャックの基礎、起きやすい不具合までを、研削の現場目線で解説します。

平面研削の対応については、平面研削のサービス案内もあわせてご覧ください。

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基準面・金型部品・薄物の平面研削に対応します。お見積もり・ご相談はお問い合わせフォームからお気軽にどうぞ。

平面研削加工とは|原理と方式

回転砥石でワーク表面を平らに仕上げる平面研削の原理イメージ
平面研削は、回転する砥石でワークの平面を少しずつ削り、高い平面度と面粗さを得る加工。

平面研削は、回転する砥石でワークの平面を研削し、高い平面度・寸法精度・安定した表面粗さを得る加工です。ワークをテーブルに固定し、テーブルを動かしながら砥石を少しずつ送り込み、面全体を均一に仕上げます。

平面研削盤は、砥石軸の向き(横軸/立軸)とテーブルの形状(角/円)、運動方式の組み合わせで分類されます。

  • 横軸角テーブル往復式:砥石外周で研削する最も一般的な方式。多品種少量・試作に対応しやすい。
  • 横軸円(ロータリー)テーブル式:円テーブルが回転し連続加工する。リング・小物・薄板の量産向き。
  • 立軸円テーブル式:砥石端面で研削し、複数ワークの板厚を揃える量産に向く。

送り方では、砥石外周で往復送りするトラバース研削、切り込み主体のプランジ研削、大きな切り込みを低速で行うクリープフィード研削などがあります。研削加工全体の位置づけは研削加工とはもご覧ください。

精度を決める砥石の選び方

砥粒・粒度・結合度・組織・結合剤という砥石の5因子のイメージ
砥石の性能は、砥粒・粒度・結合度・組織・結合剤の5つの因子で決まる。

平面研削の精度と仕上がりは、砥石の選定で大きく変わります。砥石は次の5つの因子で性能が決まります。

  • 砥粒(材種):鉄鋼にはアルミナ系(A・WA)、非鉄金属・超硬・脆性材には炭化けい素系(C・GC)、難削材にはCBN・ダイヤモンドを使い分けます。
  • 粒度:数値が大きいほど砥粒が細かく、仕上げ面が滑らかになります。削り量が必要なら粗い粒度を選びます。
  • 結合度:砥粒の保持の強さ。硬い加工物には軟らかい砥石(低結合度)、軟らかい加工物には硬い砥石(高結合度)が基本です。
  • 組織:砥粒の密度。硬く脆い材料には密、軟らかく粘る材料には粗い組織が向きます。
  • 結合剤:最も一般的なビトリファイド(焼成)のほか、レジノイド、メタルなどがあります。

仕上げ面の粗さはJIS B 0601:2013で定義される算術平均粗さRaなどで管理し、加工方法記号では研削を「G」で表します。

チャックと薄物の反り対策

平面研削では、ワークの固定(チャック)も精度を左右します。一般には電磁チャック・マグネットチャックで磁力固定しますが、チャック面が反っているとワークも反って削れてしまうため、チャックの平坦をメンテナンスで保つことが前提になります。

反りやすい薄物には、次のような工夫が有効です。

  • チャックとワークの隙間にライナーやシムを挟み、反りを残したまま固定して研削する
  • ある程度反りを取ったら裏返し、両面を交互に研削して平面度を追い込む
  • 1パスあたりの切り込みを小さくし、研削回数を多くして発熱と反りを抑える

切り込みを欲張ると研削熱で反りや焼けが出るため、薄物ほど「少しずつ何度も」が定石です。

平面研削で起きやすい不具合と対策

不具合 主な原因 対策
研削焼け 研削熱の過大な蓄積 切れ味の良い砥石を湿式で使用、多気孔砥石+研削液、切り込みを小さく
反り 研削熱・残留応力 ライナーで反りを残し固定して交互研削、切り込み小・回数多
ビビり 機械剛性不足・振動 剛性確保、砥石状態の管理、切り込み・送りの最適化
ダレ(エッジダレ) 端部の過研削 加工順序と取り代の管理

研削焼けの検査・判定については研削焼け・研磨焼けの検査方法で詳しく解説しています。

平面研削とマシニング加工の違い

「マシニングで平らに削れば十分では?」と思われがちですが、マシニング加工は寸法公差は出せても、平面度・平行度といった幾何公差が出しにくい傾向があります。切削抵抗による弾性変形や残留応力で反りが生じ、一般に0.01mm(10μm)あたりが精度の壁といわれます。

これに対し平面研削は、加工圧力が小さく、仕上げにスパークアウト(切り込みを止めて弾性変形を除去する工程)を行えるため、より「真の平面」に近づけられます。基準面や勘合面など、平面度・平行度が効く部位は研削で仕上げるのが定石です。

よくあるご質問

平面研削ではどのくらいの平面度が出せますか?

形状や材質によりますが、精密加工では平面度・平行度で数μm以下を狙えます。要求精度をお知らせいただければ、実現可能な範囲と工程をご提案します。

薄い板物でも平面研削できますか?

対応できます。薄物は反りやすいため、ライナーで固定して交互に研削する、切り込みを小さくするなどの工夫で平面度を確保します。

平面研削と円筒研削・内面研削はどう違いますか?

平面研削は平らな面、円筒研削は外周の円筒面、内面研削は穴の内壁を仕上げます。平面研削は基準面・板厚出しに特化した加工です。円筒研削内面研削もあわせてご覧ください。

アミイダの平面研削対応

当社(株式会社アミイダ/群馬県太田市)は、研削加工を専門とし、基準面・金型部品・薄物の平面研削に対応しています。材質や形状に合わせた砥石選定と、反り・焼けを抑えた加工条件で、安定した平面度・面粗さを確保します。難削材の平面研削にも対応します。

設備の詳細は設備一覧、他の研削加工は研削加工のサービス案内でご確認ください。

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平面研削をご検討でしたら、株式会社アミイダにご相談ください。材質・寸法・要求精度・ロット数をお知らせいただければ、最適な加工方法と納期をご提案いたします。
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