加工概要
切削機械に使用されるサーメット(TN3)製サーキュラーバイトの内面研削加工事例です。内径φ14の穴を5μm(±0.005mm)の精度で仕上げました。
サーメットはセラミックスと金属の複合材料で、高い硬度と耐摩耗性を持つ反面、研削加工では難削材に分類されます。本事例では、ダイヤモンド砥石の選定を重ねることで安定
した加工精度を確保しました。
加工のポイント
難削材サーメット(TN3)への対応
サーメットは超硬合金に匹敵する硬度を持ち、一般的な砥石では十分な研削性能が得られません。本加工ではダイヤモンド砥石を使用していますが、砥粒の粒度・結合度・集中度
の組み合わせによって加工面の品質や砥石寿命が大きく変わるため、最適な砥石仕様にたどり着くまで選定に苦労しました。
最終的に、サーメット特有の硬さと脆さのバランスに適したダイヤモンド砥石を選定し、チッピングを抑えながら5μm精度の安定加工を実現しています。
内径φ14の内面研削
φ14の小径穴は砥石軸の剛性が制約されるため、びびり振動や砥石のたわみによる精度低下が起きやすい加工です。切込み量と送り速度を最適化し、1個あたり2.5分のサイクルタ
イムで安定した仕上げを行っています。
サーキュラーバイトとは
サーキュラーバイトは円盤形状の切削工具で、旋盤やNC自動盤に装着して外径切削や溝入れなどに使用されます。刃先の再研磨により繰り返し使用できるため、工具コストの低減
に貢献する部品です。内径穴は取付軸との嵌め合いに使われるため、高い寸法精度が求められます。
難削材の研削加工もご相談ください
アミイダではサーメットや超硬合金などの難削材に対し、ダイヤモンド砥石を用いた内面研削の実績があります。砥石選定から加工条件の最適化まで一貫して対応いたしますので
、難削材の研削加工でお困りの際はお気軽にお問い合わせください。